Radiograph

手正面撮影 Hand PA view

English ver.
Radiopaedia

【撮影目的】
手根骨から末節骨までの異物、骨折、脱臼、骨変形・関節リウマチを正面から観察する。

【撮影前の確認事項】
検査目的を確認する。
障害物となるものを除去する。
検側はどちらか確認する。

【ポジショニング】

HandPA010
HandPA011
HandPA012
HandPA013
HandPA014
previous arrow
next arrow
HandPA010
HandPA011
HandPA012
HandPA013
HandPA014
previous arrow
next arrow

座位。
カセッテを置いた台の横に座る。
上腕を外転し、肘関節を90°に屈曲する。
肩から手掌までを同じ高さとする。
手掌を下にしてカセッテに乗せる。
前腕から第3指を一直線状に並べ、カセッテ長軸と重ねる。
MCP関節をカセッテ中心とする。
各手指はわずかに開く。
第2指のMCP関節をカセッテに密着させ、手全体を正確に正面とする。必要に応じて第5指側にポジショニングブロックを挟む。

【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:第3指のMCP関節に向けて垂直入射
撮影距離:100cm
照射野:手指先端から尺骨茎状突起までを含むこと。

【撮影条件】
48kV / 4mAs
グリッド ( – )

【画像・チェックポイント】
正常例(Radiopaedia)

HandPA015
HandPA016
previous arrow
next arrow
HandPA015
HandPA016
previous arrow
next arrow

軟部組織どうしの重なりがないこと。
第2~5指の中手骨が等間隔であること。
第1指を除き骨および関節が左右対称となっていること。
DIP、PIP、MCP関節が開いていること。

【動画】

【関連資料】

マレットフィンガー:
 第1関節(DIP)から先の指が伸びなくなる
画像:
例1 例2例3
ボクサー骨折:
 第4・5指の中手骨遠位の骨折で喧嘩の際によく生じる。本物のボクサーは第2・3指で殴るため発生頻度は少ない。
画像:
例1 例2
指節間脱臼:
 外傷により過伸展を起こし、ほとんどの場合、背側に脱臼する。
画像:
例1 例2 例3
ベネット骨折:
 ボクサー骨折は第4・5指で頻度の高い骨折であるが、ボクシングなど強い力が原因で第1指中手骨の近位部に生じる骨折をベネット骨折という。
画像:
例1  例2、  例3
ローランド骨折:
 第1指近位の骨折で3つ以上に粉砕された関節内骨折脱臼。ベネット骨折の粉砕骨折版。
骨折線は通常、T字型またはY字型。
画像:
例1  例2 例3
ゲームキーパー母指(スキーヤー母指) 
 親指の付け根(MP関節)にある靭帯のうち、尺側の側副靭帯に緩みや断裂が生じる外傷。
スキーの途中に受傷することが多いためスキーヤー母指ともいう。
画像:
例1  例2 例3
手根中手骨脱臼:

画像:
例1 、例2 例3

関節リウマチ:

画像:
例1

軟骨種:
 良性の骨腫瘍のひとつ。
画像:
例1 例2 例3