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Radiograph

ローゼンバーグ法 Rosenberg view

English ver.
Radiopaedia

【撮影目的】
変形性膝関節症が疑われる患者さんの初期段階で行うもので、骨変化が現れる前(初期)の変性摩耗を検出する。
立位膝関節45°屈曲し後方から撮影することで、従来の立位正面撮影よりも軟骨変性による関節の狭小化を鋭敏に検出できる。
関節軟骨の摩耗は脛骨関節面内側・後方に現れる。
片足で撮影されることも、両側を比較することもある。

【撮影前の確認事項】
障害陰影となるものを外す。

【ポジショニング】

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X線管球に背を向けた立位。
カセッテに対して大腿軸を25~45°、下腿軸を20°に屈曲する。
膝蓋骨をカセッテに付ける。
体勢の保持のために手すりにつかませる。
膝蓋骨が膝の中央に位置するように下肢を内旋させる。
頭尾方向に斜入射するので、それを考慮してカセッテを下側に配置する。(影で確認)

【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:射出面において膝蓋骨下1.5cmを通るように頭尾方向に10°で斜入射(脛骨上関節面に平行)
撮影距離:100cm
照射野:大腿骨遠位1/3~下腿近位1/3を含む範囲。

【撮影条件】
58kV / 8mAs
グリッド ( – )

【画像・チェックポイント】
正常例(Fig.4)
症例(変形性膝関節症)
症例 Fig52-1(右膝関節症)

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脛骨上関節が接線で投影されている。
顆間隆起が大腿骨と重なることなく描出されている。
膝蓋骨が膝関節の左右中心に投影されている。
動きによるボケがない。
関節面がフィルムの上下中心に投影されている。

【動画】

【関連資料】
荷重位X線撮影法の違いによる変形性膝関節症の関節裂隙評価

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