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Radiograph

股関節軸位撮影 Hip joint axiolateral view, cross table lateral view, horizontal beam lateral view

English ver.
Radiopaedia

【撮影目的】
寛骨臼、大腿骨頭・頸部、大転子の側面からの観察。
外傷など下肢を動かすことができない患者に有用。

【撮影前の確認事項】
正面撮影の画像を観察し、骨折の有無の確認。骨折が疑われる場合は内旋させない。
正面像から体軸に対する大腿骨頸部の角度を確認する。
障害陰影となるものを外す。

【ポジショニング】

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背臥位。
大腿骨がフィルムの上下中心に映るように、患者をポジショニングブロックの上に寝かせる。
骨盤に傾きがないこと(両方の上前腸骨棘ー寝台間距離が等距離)。
検側の下肢を伸展、骨折の恐れが無ければ内旋させる(15~20°)。
※前捻角を計測する場合は中間位
カセッテの上縁(頭側)を腸骨稜上端から4横指、上方に合わせる。もしくは、検側の上前腸骨棘に添えた指の影がカセッテの上縁1/3の位置に投影される位置。
カセッテは大腿骨頸部軸に平行とする。正面像の写真から角度を判断する。
グリッドの鉛スリットが冠状面と平行になる向きに配置する。
非検側の下肢は股関節を90°以上屈曲し、支持台の上に乗せる。X線管球に乗せてはいけない。この姿勢保持は苦痛であるため、最後に行う。

【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:大腿骨頸部に向けて、大腿骨頸部軸に垂直な角度で斜入射。
撮影距離:100cm
照射野:大腿骨近位1/3が含まれる範囲。患者の前後方向は検側の坐骨が含まれる範囲でできるだけ絞る。(照射野を絞ることの散乱線の低減効果は大きい)
ただし、体内金属の状態確認が目的の場合はすべて含む範囲。

【撮影条件】
80kV / 50mAs
グリッド ( + )

【画像・チェックポイント】
内旋位(Radiopaedia)

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人工関節および関係する器具が含まれていること。
骨梁が明瞭に視認できること。
左右マーカーが入っていること。
大転子や坐骨と重ならずに大腿骨頸部が広く描出されていること。
坐骨と重なった寛骨臼が観察できること。
非検側の軟部組織が観察部位に重なっていないこと。
目的部位が適正なコントラスト、寛容度であること。
シェントン線が観察できること。
※画像処理により露光過多・不足であった部位が観察可能になることがある。

【動画】

【関連資料】
誤ったグリッドの方向(カセッテーX線入射方向が垂直からずれるとグリッドに遮られる)



正しいグリッドの方向。入射方向とグリッドの角度が垂直から外れても濃度ムラが生じないように、グリッド方向は大腿軸と平行になるよう使用する。

股関節軸位撮影の補助具の検討と作成


Garden分類( 図 )
typeⅠ→Ⅳになるに従い大腿骨頭の血流が途絶えている可能性が高くなる。typeⅢまたはⅣ:人工骨頭挿入術を選択する。

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