【撮影目的】
橈骨および尺骨の骨折（Galeazzi骨折、Monteggia骨折）、脱臼、病変の側面からの観察。手関節・肘関節が完全な側面像となっているが、入射点から広がりのある線束で投影されているため、両関節の観察にはそれぞれの撮影法を用いる。
【撮影前の確認事項】
検査目的を確認する。
目的とする部位は肘関節側か手関節かを確認する。
【ポジショニング】
座位。
上腕ー肘関節ー手関節を肩と同じ高さにする。
肘を90°に曲げ、手掌・前腕の内側をカセッテにつける。
橈骨・尺骨の茎状突起を重ねる。
ヒール効果を利用するため、肘関節が陰極側にくるようにする。
【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点：肘関節と手関節の中点。
撮影距離：100cm
照射野：手関節の皺から肘関節の皺まで余裕を持って含め、左右は皮膚面まで絞る。
【撮影条件】
55kV / 5mAs
グリッド ( – )
【画像・チェックポイント】
正常例（Radiopaedia）
手関節・肘関節が含まれていること。
手関節・肘関節が正確な側面で、橈骨・尺骨の茎状突起・上腕骨上顆が重なっていること。
【動画】
【関連資料】
