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Radiograph

肺尖撮影 Pulmonary apices view

English ver.
Radiopaedia

【撮影目的】
肺尖部(肺結核の好発部位)の腫瘍や石灰化の観察。

【撮影前の確認事項】
下肺野(肋骨横隔膜角)まで写真に含める必要があるか。
障害物となるものを除去する(ネックレス、束ねた髪、ボタンなど)。

【ポジショニング】

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カセッテに背を向けた立位、もしくは仰臥位。
カセッテの上端は肩の陰影よりも5cm上とする。
両方の手背を腰に当て、肘を前に出すことで肩甲骨を肺野から外す。
マーカー(R, L)を置く。
立位 :
カセッテから30cm離れて座り、上体を反らせてカセッテに肩をつける。
上体とカセッテのなす角度は15~30°程度とする。
仰臥位 :
冠状面とカセッテを平行にする。

【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:正中矢状面上で、胸骨の中央。
立位 : 垂直入射、尾頭方向5°で斜入射(Flaxmann法)
仰臥位 : 尾頭方向15~20°で斜入射
撮影距離:200cm
照射野:胸骨体を中心に、肩の陰影よりもより5cm上まで広げる。

【撮影条件】
120kV / 6mAs ※心臓の拍動による影響を最小限にするため、可能な限り撮影時間を短くする(mAを最大)。
グリッド ( + ) 斜入射する場合はグリッドの方向に注意。
最大吸気

【画像・チェックポイント】
正常例(Radiopaedia)

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肺尖が広く観察できること。
肺野の左右、上下(必要に応じて肋骨横隔膜角まで)が欠けていないこと。
鎖骨近位が肺尖部よりも頭側に投影されていること。
鎖骨が左右対称に投影されていること。
鎖骨および上部肋骨(~4番)がほぼ水平に投影されていること。
両方の肩甲骨が肺野の外側に投影されていること。
ブレがないこと。

【動画】

【関連資料】

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