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Radiopaedia

【撮影目的】
通常の正面・側面撮影で骨折線が確認できなくとも、水平方向から投影した側面像で関節脂肪血症が認められれば、関節内骨折の診断が可能。
関節液は、骨折・膝内障・感染・関節炎などでみられる。
大量の液体貯留によって膝蓋上嚢が拡大し、隣接する脂肪組織を圧排・消失させる。

【撮影前の確認事項】
障害陰影となるものを外す。
膝蓋骨の骨折の有無。骨折している場合は膝関節を10度以上曲げてはならない。

【ポジショニング】

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仰臥位。
検側の下肢を上方に上げ、膝関節を120-130°に屈曲する。
大腿骨内側顆・外側顆を結ぶ線をフィルムに垂直にする。
膝蓋骨をフィルムに垂直にする。

【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:膝蓋骨下端と膝裏を結ぶ線の中点に垂直入射。
撮影距離:100cm
照射野:大腿骨遠位1/3~下腿近位1/3を含む範囲、左右は皮膚面まで絞る。

【撮影条件】
55kV・5mAs
リス(ー)

【画像・チェックポイント】
関節内骨折(Radiopaedia)
脛骨骨折(Radiopaedia)

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KneeLateral27
KneeLateral28
KneeLateral29
KneeLateral30
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大腿骨内側顆と外側顆が重なっているか。ずれの合格基準は<7mm。
前後にずれている場合は外旋・内旋が不適切であり、上下のずれは内転・外転(X線を斜入射する方法でも可)が不適切。
ずれの修正には大腿骨内側顆と外側顆の見分けが必要。
・内側顆はC型で外側顆は0型
・内側顆は外側顆よりも大きい
・外側顆にはLateral Notchがある(動画
・内側顆には内転筋結節がある
・腓骨が脛骨から離れている場合、外側顆が内側顆よりも前方に突出する
大腿膝蓋関節が広く観察される。
骨組織、骨梁に加え膝関節周囲の軟部組織や脂肪が観察可能な寛容度。
剥離骨折の起こりやすい場所 を確認。

【動画】

【関連資料】
内側顆・外側顆がずれた場合の修正
fat-fluid levelを形成するまでの過程